今日、WPPという考え方があるのを知りました。
それは、老後資金についてまわる
「じゃ、いくら必要なの?」
という永遠の問いに対して
一つの解になりそうです。
では、さっそく中身を見ていきましょう!
WPPとは
提唱された
第一生命保険の谷内陽一さんによりますと
- Work longer 長~く働く
- Private pensions 私的年金
- Public pensions 公的年金
1と2を組み合わせて3につなげる
つまり…
働けるうちはできるだけ長く働いて
私的年金でしばらく生活費をまかない
繰り下げて増えた公的年金で最期まで暮らす
というサバイバル術です。
これは、
もらい始めた時の金額が死ぬまで受給される、
公的年金の特性を活かす知恵だと思います。

公的年金を繰り下げるとどの位増えるのか?
公的年金を繰り下げるとどの位増えるのか。
少し見てみましょう。
公的年金は、
もらい始めるタイミングを一カ月遅らすごとに
0.7%の増額となります。
遅らせるタイミングを〇年として
計算してみると
1年(12カ月) 0.7%×12= 8.4% up
2年(24カ月) 0.7%×24=16.8% up
5年(60カ月) 0.7%×60=42.0% up
なんと、5年間私的年金でつないで公的年金を
もらうのを遅らせば、1.42倍になるのです。
毎月10万なら14.5万になって
それがずっと続くのですね~^^
ここでいう私的年金とは
公的年金受給を遅らすために活用する私的年金は
- 確定拠出年金(iDeCo)
- 一般NISA、つみたてNISA
- 個人年金 例:〇歳から5年間給付します など
- 配当金
- 不動産収入
- 預金
など様々あります。
その中でも、iDeCoとNISAは
制度として整備されつつあり、
選択肢の一つとなっています。
そして、私的年金がどれ位あるかで
- 働き続ける期間
- 生活費
- 公的年金をもらい始める時期
が決まっていきそうですね。
老後資金への不安に対する処方箋
この考え方を先程知って、
心からそうだよね~と感動しました。
これまで、
こうじゃないかな・ああじゃないかなと
思索していたことを、ずばり表現しているWPP。
不安は、よく分からない事象に対して
持つ感情ではないかと思っています。
なす術が見えてくれば、
不安は小さくなり、「どうしたらいいか」と
具体的に行動に移せるようになります。
今回のことでいえば
- 無理なく働き続ける
- 私的年金をつくっていく
- 公的年金を遅らせて受給する
に加えて、支出の見直しを行っていくことで
より確実性が増すように思います。